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nl86

August.2014 vol.86紹介交流事業の紹介満月の夜開くけいはんな哲学カフェ“ゲーテの会”(けいはんな「ゲーテの会」)けいはんな学研都市の建設理念は、「従来の近代科学技術文明を乗り越え、新たな地球文明を創造するために、西欧が生み出した文明の成果と自らに固有の東洋的文化を総合する」ことにあります。国際高等研究所の庭園にゲーテの胸像があります。これは1995年、当時の岡本道雄理事長と親交があったドイツの製薬会社社長でもありミュンヘン近郊のウルム大学の理事であったGuntherKlinge(ギュンター・クリンゲ)氏から、「東西文化を融合する研究所のシンボルの一つとして、西洋文化の代表であるゲーテ像を贈りたい」との申し出により寄贈されたものです。また、「人類の未来と幸福のために何を研究するかを研究する」という国際高等研究所の基本理念は、課題を見つけてそれを一緒に考え、そして社会にアピールすることがその出発点であり、これが国際高等研究所の機能であり、かつ使命であると考えています。このような経緯から、ゲーテに学び立ち返りながら、近代科学文明や未来社会のあり方などについて再考する機会として、2013年8月から概ね満月の夜に、けいはんな「ゲーテの会」を開催しています。会合には主テーマに基づき毎回講師をお招きして、ご講演いただいています。これまで、「近代科学はこのままでいいのか-ゲーテが描くもう一つの近代-」、「近代科学をいかにして超えるか-自然と人間との関係性を考える-」と題した2シリーズを行い、現在は「未来社会はいかにあるべきか-人類の未来と幸福を考える-」をテーマに開催しています。会合には、けいはんな学研都市に立地・関連する機関の方、近隣にお住まいの方など毎回約40名の方にご参加いただいています。この会合の特徴は、講演の前に音楽鑑賞があることと、講演時間と質疑の時間がほぼ同じ時間配分であることで、リラックスした雰囲気の中、既存の立場から離れて自由な発想で議論が交わされています。これまでの開催状況や今後の予定につきましては、ホームページをご覧ください。(http://www.iias.or.jp/public/goethe.html)皆様の参加をお待ちしています。けいはんな学研都市の知的ハブ機能としてけいはんな学研都市には120を超える立地施設があり、情報通信、環境・エネルギー、ライフサイエンス等の分野における研究や技術が蓄積されています。最近では、中堅・中小企業の進出が著しく、また、けいはんなオープンイノベーション拠点(旧「私のしごと館」)の整備もさらに推進されるでしょう。一方で、ポスト・サード・ステージに向けて、ライフ分野、グリーン分野、先端融合領域における「イノベーション拠点」の形成を目指して、様々な研究機関が集積する都市のポテンシャルを最大限に発揮することが必要とされています。国際高等研究所は今後の取り組みとして、けいはんな「ゲーテの会」などに加えて、行政と立地機関・企業などが街づくりという社会課題に対する建設的な議論ができる場を提供し、けいはんな学研都市における知的ハブ機能を発揮し、拠点形成のための立地機関等の連携・交流の仕組みづくりに貢献したいと考えています。16編集:発行者公益財団法人国際高等研究所広報部門〒619-0225京都府木津川市木津川台9丁目3番地TEL:0774-73-4000 FAX:0774-73-4005 http://www.iias.or.jp/